- 住所
- 神奈川県横浜市
- 規模
- 地上3階
- 延床面積
- 15,462.9㎡
- 工事期間
- 2022年1月~2024年1月
- 対象工事
- 空調・衛生設備
- 主用途
- 多目的アリーナ・体育室
空気調和設備
1962年に完成した横浜文化体育館の施設老朽化に伴い、メインアリーナとして建て替えられました。約5,000人の観客が収容可能であり、スポーツに限らず音楽コンサートも開催されます。近隣にはサブアリーナである横浜武道館が2020年にオープンしており、隣接するホテル(民間収益施設)もメインアリーナと同時に開業しました。
この建物のアリーナと体育室では、置換空調システムを採用しています。このシステムは、人が活動する床付近の換気や冷房を効率良く行う空調方式で、屋内全体を空調した場合と比べて、風量や冷房エネルギーを削減することができます。特に天井が高く、屋内に発熱体がある場合には削減効果が大きくなり、外気冷房も実現しやすくなります。隣接する横浜武道館でも同システムが採用されていますが、今回は規模が大きいため、配管やダクトの施工計画だけでなく、構成する大型機器や大量の吹き出し口の設置に向けて、建築との綿密な打ち合せと調整に腐心しました。
また、建物全体が黒を基調としているため、機械室などを除き露出配管部分すべてに黒塗装、または黒保温を施しています。2階のショップエリアは配管やダクトが目立たず、建物によく馴染んでいます。
空気調和設備
大型客船ターミナル、食をテーマとした体験・体感型/ファクトリー型商業施設、国際ブランドホテルを併設した日本初の複合施設です。3方向を海に囲まれていて、どこにいても青い海を見渡すことができます。客船ターミナルを利用する人だけでなく、観光客や地元の人も楽しめる場所となっています。地元企業を中心とした連合体が事業者となり、施設の建設・運営を担当、当社も構成企業の一員に名を連ねています。
空調・衛生設備ともにオーソドックスなシステムですが、施設ごとに設備を独立させる必要があったので、屋上の限られたスペースの中で納まりを検討するのが大変でした。最終的には機器を二階建てにして、機器設置スペースと配管・ダクトスペースをそれぞれ分けて立体的に納めました。
現場が始まっても大幅な設計変更が続き、それに伴う減額案の提示や計画変更書類の再提出等に追われ、工事が本当に終わるか冷や汗ものでした。商業施設は食をテーマとしているので、厨房用の給排気ダクトがたくさんあります。給気には除塩フィルター、排気には脱臭フィルターを設置し、塩害防止や臭気対策に留意しました。
空気調和設備
区役所のほかに土木事務所、消防署、公会堂(581席)を有する総合庁舎です。建物本体に伝わる地震エネルギーを軽減する免震構造を採用し、大災害時の区災害対策本部として機能できる庁舎となっています。また、バリアフリーやユニバーサルデザインも積極的に取り入れ、省エネで環境に配慮した総合庁舎です。
環境への配慮をコンセプトの一つとした建物であり、空調設備としては、地中熱利用ヒートポンプとエアースイングファンを採用しています。地中熱はボアホール方式といって、敷地内に深さ100m×6本のボーリングを行い、熱交換のチューブを入れています。エアースイングファンは吹出口に採用し、サーキュレーションによる温度ムラ(気流分布、ドラフト等)の解消を目指しました。
公会堂は騒音値(NC値30)だけでなく温度分布、気流分布ともに十分満足できるレベルまで持っていくことができました。ただし、舞台部については、プラン上機械室が隣接していたため、とても苦労しました。
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